~ 名前、つけちゃお ~






正解! 「のこぎり屋根」は読んで字の如く、
ギザギザした刃の形をしています。

名称・なりたち

私達の住む家をふくめ、建物にはたいてい、風雨や日差しを防ぐための
屋根がありますが、それには沢山の種類があることをご存知でしたか?
その中のひとつ、「のこぎり屋根」。他にはどんな形や名前の屋根があるでしょうか。


切妻屋根

片流れ屋根

寄棟屋根

差しかけ屋根

方形屋根

ろく屋根

腰屋根

バタフライ形屋根

のこぎり屋根

こうやって見比べてみると、
それぞれ名前と形に個性がありますね。

ところで「のこぎり屋根」という名前は、
英語で "saw-tooth roof"と呼ばれます。
直訳すると"のこぎりの刃  屋根"ですので、
日本語とほぼ一緒ですね。

それもそのはず、のこぎり屋根はイギリス発祥で、1820~30年代に生み出され、
日本には1880年代にもたらされた技術として伝わっています。

イギリス人のウィリアム・フェアベアン卿(Sir William Fairbairn)
が最初にデザインしたとする記述が散見されるものの、確実な生みの親は不明です。

ウィリアム・フェアベアン卿(Sir William Fairbairn)
[1789-1874]
イギリス、スコットランド人のエンジニア。
船や機関車、橋、建物などの構造をデザインしたことで
著名になった人物。

"Treatise on Mills and Millwork" (工場と工場の部材に関する論文)と題した本を
フェアベアン卿は残しており、その中には"saw-tooth "という言葉が記されています。



う~ん?よく分からないけれど、要するに
工場のために設計された屋根だったということ?

その通り。
では、なぜ工場には「のこぎり屋根」が適しているのか、
そして、「のこぎり屋根」はどんな工場に向いているか、
次のページで見てみましょうか。