丹後の織物、絡み合う技術いろいろ

2019/09/20

丹後産地(京丹後市および与謝野町)の訪問で、個人的に特に印象深かったことがいくつかあります。

シロウトの私にとって工場さんの内側は、新鮮で珍しい光景です。だけど、たまに共通点や相違点が発見できたり、誰かのヒントや解説によって学ぶと嬉しさが倍増します。

ところで工場に「さん」をつけるのは、正しい日本語なのか知りませんが、親しみとか敬意が込められているようでなんかいいなと感じます。同じように、会社さん、駄菓子屋さん、ぞうさん、お芋さん、お母さん、プーさん、、、なんとなく良くないですか?
海外で、さん付けで呼ばれると「なんかバカにされてる?」と思ったものですが、むしろ好意だったかもしれないと急に今、思い至りました。

話がそれてしまった。

印象深かったこと– 1

色のついた絹。
丹後は後染め絹織物の一大産地。白い反物が日々たくさん織られています。

ところが無地白では見分けがつかなくなるため、あえて色を付け区別するそうです。
絹は動物性の天然繊維なので、あなたと私の髪質が違うように個体差が生まれやすい為、品種や産地, ロットが混ざらないように色分けして管理。整経であえて異なるロットを組み合わせたり、精錬加工場で混ざらないように目印にされている場面を見かけました。

株式会社ワタマサさんにて、糸の乾燥

印象深かったこと– 2

縫取縮緬(ぬいとりちりめん)
柴田織物さんで見学をさせていただきました。
織物は基本的に、緯糸(よこいと)が端から端まで往来することで生地が生まれていく仕組み。よって、柄を入れた場合も幅なりに総柄となることが基本です。縫取縮緬(ぬいとりちりめん)では、柄の部分にだけ装飾用の緯糸が入れ、刺繍を施したような絵柄を表現します。ちりめんという布がそもそも手間がかかるのに、更なる手間と高度な技術を駆使して、とっても贅沢だなあと思ってしまいます。

手描きの図案
生地の裏側。裏に渡った糸は、バリカンで刈り取るそう。(裏地がつく場合などはそのまま)

印象深かったこと– 3

Kuska(クスカ)さんの手織り。
かっこいいし、面白い!!
アナログな体にメカの頭脳をしょっていて、その融合が不思議。

ざっくりでも、解かるって嬉しいです。
布製品のできあがりまでの物語はこんなにも長いのか、とか。
「よい品質」にはこんな工夫がつまっているのか、とか。

、、、なんとなく良くないですか?